住宅ローン 金利の選び方~35年固定で必須!団体信用生命保険ってなに?~

前回のブログでは住宅ローンの金利について解説しました。

今回は、35年固定金利で加入必須の「団体信用生命保険(団信)」について解説します!

 

 

「団信」って何?

団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン契約者が死亡または高度障害状態になった場合に、

住宅ローンの残債が保険金によって支払われる保険です。

35年という長い期間、ローンの返済をしなければなりませんが、

急な病気や死亡などにより、支払いが困難になることを避けるため、

いわゆる「フラット35」などで加入が必須となっています。

 

加入条件

団信の加入条件は、大きく分けて以下の2つです。

 

住宅ローンの「新規借入れ」または「借換え」を行うこと

住宅ローンの返済を保証する保険のため、住宅ローンを借り入れていることが前提となります。

 

健康状態(持病の有無、既往歴など)を基に、引受保険会社が加入を認めること

 引受保険会社が、告知書の内容をもとに、加入者の健康状態を審査します。

 審査の結果、加入が認められない場合もあります。

団信にはさまざまな種類があり、それぞれに加入条件が異なります。

例えば、がんや脳卒中などの特定の病気について保障を強化する「特約」を付加する場合は、

健康状態の審査が厳しくなる可能性もあります。

団信に加入する際は、必ず引受保険会社に確認するようにしましょう。

なお、団信は住宅ローンの契約時にしか加入できません。途中から加入することはできないので、注意が必要です。

 

団体信用生命保険に加入することで、万が一のことがあった場合でも、

家族が住宅ローンの返済を続けなくて済むという安心感がありますが、

土地と建物合わせて、4,000万円のローンを組んだとして、月々の支払いは12万円程になります。

毎月の支払いなども考えて利用金利を選択するようにしましょう。

 

 

また、団信の加入には、「住宅金融支援機構の技術基準に適合していること」が必要になります。

 

住宅金融支援機構とは?

住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)は、政府系の金融機関です。

住宅ローンや賃貸住宅の融資などを通じて、国民の住生活の向上を図ることを目的としています。

 

住宅金融支援機構の住宅の基準は、以下のとおりです。

 

耐火性:主要構造部が耐火構造であること

耐久性:劣化対策等級2レベル以上の住宅であること

居住性:2以上の居住室、炊事室、便所、浴室(浴槽を設置したもの)を有し、独立した生活を営むことができること

 

具体的には、以下のとおりです。

耐火性

主要構造部とは、建物の屋根、壁、柱、梁などの構造上重要な部分を指します。

耐火構造とは、火災の際に燃焼しにくい構造のことを指します。

住宅金融支援機構の融資を受けるためには、主要構造部が耐火構造であることが必要です。

耐久性

劣化対策等級とは、住宅の劣化対策レベルを示す指標です。

劣化対策等級2レベルとは、住宅の劣化対策が標準的なレベルであることを意味します。

住宅金融支援機構の融資を受けるためには、劣化対策等級2レベル以上の住宅であることが必要です。

居住性

居住性とは、住宅の居住しやすさを指します。

住宅金融支援機構の融資を受けるためには、2以上の居住室、炊事室、便所、浴室(浴槽を設置したもの)を有し、

独立した生活を営むことができることが必要です。

なお、住宅金融支援機構の融資を受けるためには、住宅がこれらの基準を満たしていることを、

住宅金融支援機構の指定した検査機関による検査で確認する必要があります。

また、住宅金融支援機構の融資商品によっては、これらの基準に加えて、以下の基準を満たす必要があります。

省エネ性:省エネルギー基準に適合する住宅であること

バリアフリー性:バリアフリー基準に適合する住宅であること

 

住宅金融支援機構の融資を受ける際には、これらの基準をよく確認するようにしましょう。

 

利用できる建築会社や工務店に限りがあるので、35年固定ローンを検討している方は

使えるかどうか、必ず先に確認するようにしましょう。

※弊社は「フラット35」の利用はできません。予めご了承ください。

 

 

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